まなびやもも

香川県高松市で、
子どもが安心して過ごせる場所を

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2025.9.13

#ひと息エッセイ

むしろ良かった、と思えるとき

むしろ良かった

私は、後悔することが多いです。
「こうしなければよかった」「ああしとけばよかった」と。
でも、過去は変わりません。
「こうしてれば…」「ああしていれば…」の未来が、本当に自分にとってよい未来になっていたかも分かりません。
それでも、ついつい後悔しちゃうんですよね。

そんな私が最近出会った――というか、再会した言葉が「むしろ良かった」。
喜多川泰さんの小説『運転者』に出てくる言葉です。
何年か前に読んでいて、最近縁あって読みなおしました。
小説の詳細が気になる方は、ぜひ読んでみてください。とても読みやすい本です。

それ以降、後悔しそうになると「むしろ良かった」と自分に言ってみると、不思議と気持ちが落ち着きます。

私は香川出身ではありません。
香川に引っ越すかどうかの選択を迫られたとき、すごく悩んで香川に来ました。
生活する中でいろいろあると「香川に来なければよかった」と何度思ったことか。
でも最近、そう思い始めると「むしろ良かった」と自分に言います。

すると、些細な良かったことを再確認できたり、長い目で見ればいいことになると思えたりして、気持ちが楽になります。

子どもに話すと「その言葉いいね!」と笑ってくれました(笑)。