まなびやもも

香川県高松市で、
子どもが安心して過ごせる場所を

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2025.11.1

#こども・若者の声

MAIさん アーティストページ

いままでMAIさんが描いてきた絵や書いてきた文章を紹介しています。

1.MANABIYAMOMO(キャンバスにアクリル絵の具)

このなかにはMANABIYAMOMOという文字が入っています。

どこに隠れているか探すのも楽しみ方の一つですね。

また、もものオリジナルステッカーではこのMAIさんの作品が採用されました。

スマホやノートに貼ってMAIさんのアート作品がより身近な存在になりました。

2.もものバーの看板(普通用紙に色鉛筆)

こどもも通えるバー もものバーの看板を作ってくれました。

夕方になるとライトの明かりに灯されてこども若者たちを優しく迎え入れてくれます。

MAIさんも”もものバー”のカウンターに座って作成していました。

3.みんなの居場所

MAIさんは絵を描くことに加えて文章を書くことにも取り組んでいます。


 私にはASD、ADHDという発達障害の特性があります。こだわりが強かったり、聴覚が過敏だったり、感情をコントロールできず衝動的に行動してしまったり生活の様々な場面で困難を感じるため、学校でトラブルを起こしてしまったり、周りの人と上手くコミュニケーションが取れず悩んだりすることが多く、そのたびに「みんなと同じようになりたい」と思っていました。自分の気持ちを伝えることが苦手な私は誰にも助けを求めることもできず、学校の先生や友達、家族に迷惑をかけてしまう自分が嫌になり落ち込むことが増えていきました。頑張って参加していた授業は参加できないことが増え、教室に入ることもできない日もありました。

 そんな時に出会ったのが「まなびやもも」です。最初はこども食堂のフードパントリーのボランティアに参加してmomonobarや学習会に参加するようになりました。まなびやももには10代から20歳前後の子どもや若者が集まります。ももには、障がいや病気があってもなくても、学校に行っていても行っていなくても、どんな状態でも受け入れてくれる人がたくさんいます。ももの運営をしているたかひろさん、えりこさん、子ども食堂でみんなに美味しいご飯を作ってくれるりこちゃん、momonobarでみんなを待っててくれるりなさん、居場所の時間にみんなと遊んでくれるゆってぃ、勉強を教えてくれたり、話しかけてくれたり、遊んでくれたりするボランティアの社会人や大学生、高校生、中学生、私のことを理解して受け入れてくれる友達がいます。

 ももはとても不思議な場所です。体調が悪く数ヶ月間行けなかった時期もあったけど、高校3年生になって週に数回ももに通い続けて、自分の気持ちを言葉にするのが苦手な私も気づいたら自然と困っていること悩んでいることをえりこさんに話せるようになっていました。そして、学校では1人で行動し、周りの人の話を頷いて必死に聞いて頑張っていた私にも、一緒にゲームをしたり、自分のペースで話をしたりする友達ができました。また、少しずつだけど、ずっと無くなってほしい、治ってほしいと思っていた自分の特性と向き合えるようになってきました。

 ももに来て、自分と向き合って一生懸命生きている人にもたくさん出会えたし、面白いことをして笑わせてくれる人にも出会えたし、私に悩みを話してくれて、私の想いを聞いてくれる人にもたくさん出会いました。弾き語りをしに来てくれた人やジュースで子供用のカクテルを作ってくれた人もいました。みんなでバーベキューをしたりお祭りをしたり花火をしたりもしました。
 まなびやももは、みんなが自分らしくいられる大切な居場所です。

 まだ、自分の特性に悩んだり、進路に困ったり、また学校でトラブルを起こしてしまったらどうしようと不安になったりすることはたくさんあります。でも、今はいつでもみんなを待っていてくれる居場所があります。
 
 まだまだ社会では様々な場面で障がいのある人とない人で分けられていたり、お互いに理解し合うことが難しかったりします。私もまだ知らないことがたくさんあります。
 私はもものように、日本や世界中を「みんながそれぞれの特性を認め合い、それぞれの特性を活かして、一緒に生きていく社会」にしたいです。もっとたくさんの人にまなびやももに来てもらいたいです。そうすれば、少しずつ、みんなが生きやすいようになっていくと思います。

4.まなびやももへの想い

 私は解離の症状の健忘やECTの副作用で今までの記憶を思い出しにくくなったり、最近のことも覚えることが難しくなっています。ですが、まなびやももに出会い、えりこさん、たかひろさん、ももに来た人たちに出会い、私を笑顔にしてくれたことは、いつも心の中にあります。

 今私は精神科の慢性期病棟で治療中です。スマホを使用できる時間が限られていますが、いつもインスタを最初に開き、まなびやももの投稿がアップされているかを確認します。ももに集まり、楽しそうにしている写真を見て、ここでの治療を頑張り、退院したら絶対ももに行くぞ!!と思っています。

 まなびやももで出会った友達もたくさんいて、時々連絡を取ることもあります。ももにいる友達は本当に優しくあたたかく私を応援し共に生きています。しんどい時、苦しい時、なみだがでてくる時もあると思います。でも、そんなみんなに伝えたいのは「あなたを大事に想い、一緒にそれぞれのペースですすめるようサポートしてくれる仲間がいるよ」ってことです。

 もも祭りをしたり、花火をしたり、居場所で卓球をしたり、休んだり、お話したり、ももに出会えたことが私の人生をすくってくれました。まなびやももへの想いや感謝の気持ちはノートが何ページあっても足りないくらい。私は書くことが好きなので、これからもたくさん書いて伝えようと思います。

みんな、出会ってくれて、生きててくれて本当にありがとう。
まなびやももが大好きです。また会いましょう。ゆっくりゆっくり休んでね。