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2026.10.13

#進路について#こども・若者たちへ

進路に迷う高校生へ届けたい、私の受験ストーリー

今回は、現在大学1年生の当団体の学生スタッフに、自分自身の大学受験について振り返ってもらいました。
中学生・高校生の頃、どのように将来について考えていたのか。心理学に興味を持ったきっかけや大学・学部の選び方、志望校の探し方、受験方法、実際の勉強計画について聞いています。

この記事は、一人の学生スタッフの経験を紹介するものです。大学受験について考え始める時期や、志望校の決め方、受験に向けた準備の進め方は人それぞれです。進路を考え始める時期や勉強できる量、目標は一人ひとり異なります。「こうしなければならない」という受験方法ではなく、一つの経験として読んでいただければと思います。


大学受験について考え始めたのはいつ?

私は中学3年生の頃、塾の勧めで将来の夢や志望校を決めていました。
そのまま特に進路を変えることはなく、具体的に受験方法や受験校を絞ったのは、高校2年生の秋から冬にかけてでした。
ちょうど共通テスト模試が始まり、本格的に受験が迫ってきていると感じた時期です。
それまではひたすら大学を調べて、カリキュラムや受験科目、入試方法を確認していました。
偏差値に関係なく、受験可能であれば受験校の候補に入れておく、といった形で進路について調べていました。
検索方法によってはヒットする大学も違っていたので、さまざまな方法で何度も調べました。
また、総合型選抜や学校推薦型選抜で出願する可能性もあったため、評定平均をなるべく高めようと、提出物やテストにはしっかり取り組んでいました。

心理学に興味を持ったきっかけは?

自分がつらかった時期に友人に支えられた経験から、心理職を目指したことがきっかけです。
また、自分自身の心や考え方について知りたいと思ったことも、心理学に興味を持った理由です。
大学について考え始めた当時、特に興味があったのが精神疾患やそのケアでした。
学部について調べてみると、「心理学部」と直接的な名前の学部は国公立大学では少なかったので、資格の取れる学部の中から、カリキュラム的に精神疾患やケアについて学ぶことができ、実践的な学びが豊富な学部を探しました。

志望校はどうやって探した?

資格が取れる大学がまとまっているサイトや検索エンジン、学校で配られたパンフレットなどを使って探しました。
私のように、資格を取りたくて心理学部を目指す先輩が少なく、学校にもデータがあまりなかったので、自力でたくさん調べました。
一つの方法だけで探すのではなく、検索方法を変えながら何度も大学を調べていました。

大学・学部を決めるときに迷ったことは?

大学の立地やカリキュラムです。
学部ごとに心理学以外にも学ぶ学問があるので、どの学問に興味があるか、その学問を将来どの分野で活かせるのかをよく考えました。
また、大学の立地についても考えました。
家計の負担も考えて、なるべく電車や自転車で通学できる大学を選びました。

最終的に大学を決めた理由は?

最後は、やはりカリキュラムや大学の特色でした。
私は将来、病院で働くことを考えていたので、医学や、心と身体を結び付けた授業を受けられる点に魅力を感じました。
また、1年次から実習もあり、早い時期から実際の現場について学ぶことができる点も魅力的でした。

受験方法はいつ決めた?

高校2年生の秋頃、過去の倍率や自分のこれまでの経験、得意な分野などから、自分に一番合いそうな方法を考えました。
できるだけ受験できる回数は多い方がいいと思っていましたが、第一志望校が一般選抜しかなかったので、あえて一般選抜のみで受験しました。

受験までの勉強計画はどう立てた?

本格的に受験勉強を始めたのは、高校2年生の秋頃でした。

高2の秋~高3の夏
高2の秋から高3の夏までは、苦手な単元を一つずつ確認しながら、学校の授業内容もしっかり身につけるようにしました。

高3の秋
高3の秋は演習を中心とした授業が増えてきたので、間違えたところの解き直しや、不安な単元の確認をその都度行いました。

高3の冬
高3の冬は過去問をたくさん解いて、とにかく演習量を多くしました。直前期には頻出度の高い単元を重点的に復習し、確実に点を取るつもりで最後まで詰め込みました。

実際にやってみて、予定通りにいかなかったこと

苦手な単元は、一度できるようになったと思っても、すぐにできなくなることがあるということを、皆さんには知ってほしいです。
苦手はそう簡単には克服できません。
できるようになっても、その後さらに演習を重ねなければ、あっという間にまたできなくなることがありました。
逆に、受験直前になって焦ってくると、それまでできていた単元が、演習を重ねる中でできなくなることもありました。
そして、そんなときに違う参考書に手を出すのは、あまりよくなかったと痛感しています。
参考書を買うとしても、学校で使っているものよりレベルが低いものを使ってみて、苦手な問題が「できない」のか「分からない」のかを知ることはいいと思います。
また、覚えることが多いのに、なかなか覚えられないことも多々ありました。
単純に覚えようとしても、なかなか頭に入らないことがあります。
そのため、面白い語呂合わせを使ったり、なぜそうなるのかという理屈を理解したりすることも大切だと感じました。

長期間の勉強計画が崩れてしまったことも

計画の面では、長期間の計画を細かく立てすぎると、一つずれた際にすべてがずれ、計画通りに終わらないことがありました。
定期的に計画を見直したり、短い期間の計画や目標を立てたりすることも大切だと実感しました。
最初に決めた計画をそのままずっと続けるというより、その時の状況に合わせて見直していくことも必要だったと思います。

勉強時間を増やしても、成績が思うように伸びなかった

私は、どれだけ勉強時間を増やしても、成績が思ったように伸びない時期がありました。
最終的には、共通テストの点数から判定を見て、受験校を一部変更しました。
努力した量と成長する量は、必ずしも比例するとは限らないのだと感じました。
その中でも、最後まで諦めずに取り組むことが大切だったと思っています。

今振り返ると、もっと早くやっておけばよかったこと

学んだことを、その時にできるだけ身につけておくことが何より大切だったと思います。
後回しにしたことは、受験期になったときに、もう一度勉強する必要がありました。
また、苦手科目については、早い段階で自分に合った勉強方法を見つけておくことも大切だと思います。
復習についても、テストの有無に関係なく、定期的に復習して、どこが抜けているのかを把握し、その部分を埋めておけばよかったと感じています。
一度学んだことをすべて覚えておくことは、ほとんど不可能だと思います。
だからこそ、何度も確認することが必要だったと思います。
そして、受験期になると時間は限られてきます。
勉強時間をただ延ばすよりも、勉強の質を高めることも大切です。
集中する時間と休憩する時間にメリハリをつけて勉強するべきだったと、今は強く感じています。

高校生のときにやっておいてよかったことは?

やっておいてよかったことは、部活動と学校外での活動です。
多少失敗しても支えてくれる家族と過ごしているうちに、さまざまな人と関わる経験や社会経験ができたことは、一人暮らしを始めた今、とてもよかったと感じています。
また、私は部活動を頑張ったことで、体力や精神面で得られたものもあったと思います。

今、高校生だったらやってみたいことは?

今ならやってみたいことは、ボランティア活動や、将来の夢につながる活動です。
興味があることに飛び込みやすい高校生だからこそ、もっといろいろなことに挑戦してみてもよかったと思いました。
大学受験に直接関係することだけではなく、さまざまな人と関わったり、自分の興味のあることを実際に経験したりすることも、その後の進路を考えることにつながると思います。

実際に大学で心理学を学んでみて、高校生の頃のイメージと違ったことは?

心理学については、高校生の頃からたくさん調べていたこともあり、実際に大学で学び始めてみて、イメージと違ったことはほとんどありませんでした。
しかし、大学の授業そのものについては、高校とは違う部分がありました。
高校の授業の延長線上にあるような授業ばかりではなく、履修する科目によっては、テストではなくレポートだけで評価されるものもあります。
そのため、最初は「勉強している」という実感を持ちにくいと感じることもありました。

これから大学受験を考える高校生へ

すでに志望校が固まっている皆さんは、受験科目の中にある苦手を少しでも減らせるように、逆に得意なところは伸ばしたり、現状を維持したりできるように、日々の勉強を大切にしてほしいです。
少しずつでもコツコツ取り組んできたことが、いずれ将来の自分を助けてくれることがあります。
一方、まだ志望校が決まっていない皆さんは、自分の将来について向き合う時間を取りつつ、同じように苦手なところを確認したり、学んだことを身につけたりすることを大切にしてほしいです。
自分がどんな科目で受験することになってもいいように、どの教科も基礎をしっかり身につけておくことが大切だと思います。
それと同時に、自分自身や将来について考える機会や回数を増やしてみてください。
何度も考えたり調べたりする中で、自分が興味を持てることや、やってみたいことが少しずつ見えてくることもあります。
自分の好きなものや、なりたい職業などから大学を絞っていくと、志望校も探しやすくなると思います。

受験勉強は、いつからでも始められます。
私は、早い段階から取り組んだことが、その後の自分を助けてくれたと感じています。
そして、受験勉強だからといって、特別なことばかりをする必要があるわけではありません。
学校で学んだことを身につけ、それを使えるようにしていくことも受験勉強です。
自分の将来に向かって、適度に休みながら、日々少しずつ取り組んでほしいです。


まなびやももから

大学受験について考え始める時期や、1日に取り組める勉強量、学校に通っている状況、目標とする進路は、一人ひとり違います。
高校1年生の頃から準備をしている人もいれば、高校3年生になってから大学について考え始める人もいます。
学校を休んでいた期間があり、中学校や高校の学習内容に抜けがある人もいます。大学に行きたい気持ちはあっても、今は長い時間勉強することが難しい人や、まだ大学に進学するかどうか迷っている人もいると思います。
大切なのは、今の自分の状況と、これから目指したいことを整理しながら、次に何をするかを考えていくことだと考えています。

・まだ志望校が決まっていない
・大学で何を学びたいのか、まだよく分からない
・大学には行ってみたいけれど、どこから調べればいいか分からない
・不登校の期間があり、勉強の遅れが気になっている
・受験科目を調べてみたら、今の自分には難しそうに感じた
・一般選抜、総合型選抜、学校推薦型選抜の違いがよく分からない

など、受験について考え始めたときに困ることはさまざまです。
高校受験や大学受験、学校の学習内容の復習、学び直し、通信制高校での学習、進路選びなどについて気になることがありましたらご相談ください。

「進学したい気持ちはあるけれど、今の状況からどう考えればいいか分からない」

そうしたことも大丈夫です。現在の状況や目標を聞きながら、進路について一緒に考えていきます。

執筆者
香川大学医学部臨床心理学専攻