2023.12.1
ももに通う、高校生女の子からみんなへの手紙
「みんなの居場所」
私にはASD、ADHDという発達障害の特性があります。こだわりが強かったり、聴覚が過敏だったり、感情をコントロールできず衝動的に行動してしまったり生活の様々な場面で困難を感じるため、学校でトラブルを起こしてしまったり、周りの人と上手くコミュニケーションが取れず悩んだりすることが多く、そのたびに「みんなと同じようになりたい」と思っていました。自分の気持ちを伝えることが苦手な私は誰にも助けを求めることもできず、学校の先生や友達、家族に迷惑をかけてしまう自分が嫌になり落ち込むことが増えていきました。頑張って参加していた授業は参加できないことが増え、教室に入ることもできない日もありました。
そんな時に出会ったのが「まなびやもも」です。最初はこども食堂のフードパントリーのボランティアに参加してmomonobarや学習会に参加するようになりました。まなびやももには10代から20歳前後の子どもや若者が集まります。ももには、障がいや病気があってもなくても、学校に行っていても行っていなくても、どんな状態でも受け入れてくれる人がたくさんいます。ももの運営をしているたかひろさん、えりこさん、子ども食堂でみんなに美味しいご飯を作ってくれるりこちゃん、momonobarでみんなを待っててくれるりなさん、居場所の時間にみんなと遊んでくれるゆってぃ、勉強を教えてくれたり、話しかけてくれたり、遊んでくれたりするボランティアの社会人や大学生、高校生、中学生、私のことを理解して受け入れてくれる友達がいます。
ももはとても不思議な場所です。体調が悪く数ヶ月間行けなかった時期もあったけど、高校3年生になって週に数回ももに通い続けて、自分の気持ちを言葉にするのが苦手な私も気づいたら自然と困っていること悩んでいることをえりこさんに話せるようになっていました。そして、学校では1人で行動し、周りの人の話を頷いて必死に聞いて頑張っていた私にも、一緒にゲームをしたり、自分のペースで話をしたりする友達ができました。また、少しずつだけど、ずっと無くなってほしい、治ってほしいと思っていた自分の特性と向き合えるようになってきました。
ももに来て、自分と向き合って一生懸命生きている人にもたくさん出会えたし、面白いことをして笑わせてくれる人にも出会えたし、私に悩みを話してくれて、私の想いを聞いてくれる人にもたくさん出会いました。弾き語りをしに来てくれた人やジュースで子供用のカクテルを作ってくれた人もいました。みんなでバーベキューをしたりお祭りをしたり花火をしたりもしました。
まなびやももは、みんなが自分らしくいられる大切な居場所です。
まだ、自分の特性に悩んだり、進路に困ったり、また学校でトラブルを起こしてしまったらどうしようと不安になったりすることはたくさんあります。でも、今はいつでもみんなを待っていてくれる居場所があります。
まだまだ社会では様々な場面で障がいのある人とない人で分けられていたり、お互いに理解し合うことが難しかったりします。私もまだ知らないことがたくさんあります。
私はもものように、日本や世界中を「みんながそれぞれの特性を認め合い、それぞれの特性を活かして、一緒に生きていく社会」にしたいです。もっとたくさんの人にまなびやももに来てもらいたいです。そうすれば、少しずつ、みんなが生きやすいようになっていくと思います。