2025.5.17
一歩ずつ進む子どもたちの歩み 〜アンケートで見えた成長のかたち〜
生きづらさや不登校の背景を持つ子どもたちが、日々の関わりの中で少しずつ変化していく姿が見えてきました。
「安心して過ごせる」「話してもいいと思える」——そんな時間が、子どもたちにどんな影響を与えているのか。
アンケートを通じて見えてきた、子どもたちの変化についてご紹介いたします。
🌟 自分を好きになれるようになった 〜自己肯定感の向上〜
かつては「自分のことを好ましく思えない」「自信が持てない」と感じていた子どもたちも、活動を通じて少しずつ変化していきました。
- 「自分にはいろいろな素質がある」と思えるようになった:31% → 69%
- 「自分のことを好ましく感じる」:19% → 62%
自分自身の存在を肯定できるようになることは、次の一歩を踏み出すための大切な力です。
📘 学びたい気持ちが芽生えている 〜学習意欲の変化〜
安心できる場所で学ぶことで、「わからないことは聞いていい」と思えるようになり、学びに前向きな姿勢が見えてきました。
- 「分からないことを質問できている」:62% → 88%
- 「復習したいと思う」:56% → 75%
- 「他人の意見を集中して聞ける」:69% → 88%
一人ひとりのペースを大事にした学びの場が、意欲の回復につながっています。
🤝 人と関わる力が育ってきた 〜他者との関係性〜
最初は人との関わりに不安を感じていた子どもたちも、少しずつ人との対話を望むようになりました。
- 「自分の考えを聞いてほしい」:56% → 88%
- 「悩みを人に話したい」:56% → 75%
- 「迷っているときに人に相談したい」:57% → 93%
対話を通じて、「話してもいい」「聞いてもらえる」という実感が育っています。
💓 安心感とつながりの回復 〜精神的安定〜
- 「必要とされていると感じる」:14% → 36%
- 「仲間付き合いがあると感じる」:43% → 79%
- 「自分を肯定する機会がある」:21% → 57%
孤立していた子どもが、少しずつ「ここにいてもいい」と思えるようになる。そんな変化を日々感じています。
🔍 興味関心の広がり 〜挑戦したい気持ち〜
- 「楽しかった・やってよかったと思える機会がある」:50% → 93%
- 「新しいことに挑戦するのが好き」:21% → 57%
- 「新しいアイディアを考えることがある」:36% → 64%
小さな体験や出会いをきっかけに、閉じていた関心の扉が少しずつ開かれています。
🎓 将来へのまなざし 〜未来を思い描く〜
- 「将来のために準備していることがある」:14% → 36%
- 「進級・進学・就労などを考える機会が増えた」:36% → 79%
- 「自立に向けた支援の選択肢が増えたと思う」:21% → 64%
将来について考える余裕や選択肢が生まれることで、「未来に希望が持てるようになった」と話す子どももいます。
✨一つひとつの変化が、次の可能性につながっていると実感しています。
今回のアンケートから見えてきたのは、、「自分を信じられるようになった」「人に相談してもいいと思えるようになった」——そんな一歩一歩進んでいることです。
これからも、子ども・若者が安心して過ごし、自分らしさを取り戻していける場所であり続けたいと願っています。
